手術療法

手術療法とは

足関節の痛みが慢性化し、保存療法で期待する効果が得られなくなった場合、手術療法が検討されることがあります。手術療法は、痛みの根本的な原因を取り除き、関節の機能を回復するために行われる方法です。

変形性足関節症の手術療法

鏡視下骨棘切除術(きょうしかこつきょくせつじょじゅつ)

鏡視下骨棘切除術(きょうしかこつきょくせつじょじゅつ)は、足関節鏡という内視鏡を使って5mm程度切開し、関節内にある骨棘(こつきょく)を切除する手術です。骨棘(こつきょく)とは骨がすり減って棘のような状態になっていることで、関節に強い負荷をかけ続けることや加齢によって発症します。棘の部分が刺激となって痛みやしびれなどの症状を引き起こすため、骨棘(こつきょく)を切除することで足関節の可動域が広がったり、痛みやしびれが緩和されたりといった効果が期待できます。比較的軽症な方や年齢が若い方に適応の手術です。

下位脛骨骨切り術(かいけいこつこつきりじゅつ)

下位脛骨骨切り術(かいけいこつこつきりじゅつ)とは、足関節の少し上にある脛骨(けいこつ)の一部を切り、O脚やX脚を矯正する手術です。体重がかかる位置が中心からずれていると足関節の内側(もしくは外側)に過度な負荷がかかってしまい、関節や靭帯を痛める原因になります。脛骨(けいこつ)を斜めに切ることで体重がかかる位置を中心に矯正し、足関節への負荷を軽減します。中等症で、筋力や靭帯がしっかりしている方が適応の手術です。

足関節固定術(あしかんせつこていじゅつ)

足関節固定術(あしかんせつこていじゅつ)とは、足関節にある脛骨(けいこつ)と距骨(きょこつ)を金属製のインプラントで固定する手術のことです。足関節を安定させ、痛みを軽減する効果があります。内視鏡下での手術になるため切開範囲がわずかで、術後の痛みや出血も少なく、骨の癒合も早いのが特徴です。痛みを取り除く効果は高いですが、上り坂や下り坂、階段の昇降で足首の硬さを感じやすくなります。中等症~重症で、比較的年齢が若い方に適応の手術です。

人工足関節置換術(じんこうあしかんせつちかんじゅつ)

人工足関節置換術(じんこうあしかんせつちかんじゅつ)は、傷んだ関節を人工関節に置き換える手術です。症状がなかなか改善されない方や、ご年配の方に対して行われます。痛みが軽減し歩行が楽になるだけでなく、精神的にも明るくなり日常生活が豊かになるといったメリットもあります。

ただし、人工関節の耐久年数は15年前後といわれており、寿命がきたら再手術が必要になる場合もあります。耐久年数は日常での活動量や体重の変動によって左右されるため、活動量が多い若い方や軽症~中等症の方には向いていません。また、退院後もリハビリが必要になるので、長期間を想定して治療を受ける必要があります。

関節リウマチの手術療法

滑膜切除術(かつまくせつじょじゅつ)

滑膜切除術(かつまくせつじょじゅつ)とは、腫れた滑膜(かつまく)を切除し、足関節内の炎症を抑える手術のことです。関節リウマチが進行すると、足関節内の滑膜(かつまく)が炎症を起こし痛みの原因となります。滑膜を切除することで痛みや腫れを軽減し、症状を改善します。近年は薬物治療で炎症を抑えられるようになりましたが、滑膜切除術とあわせて治療を進めることで薬の量を減らすこともできます。軽症~中等症が適応の手術です。

足趾形成術(そくしけいせいじゅつ)

足趾形成術(そくしけいせいじゅつ)とは、足の変形を矯正する手術です。関節リウマチの患者さまの多くが、三角状変形(さんかくじょうへんけい)という足の変形に悩まされています。足指の根元が変形して指同士が重なり合ってしまったり、強い外反母趾により足関節に痛みが生じたりします。また、足の裏の皮膚が厚くなり、タコやウオノメの原因にもなります。変形して出っ張ってしまった骨を削って形を矯正することで、痛みが軽減されるだけでなく、見た目も整うといったメリットがあります。

足関節固定術(あしかんせつこていじゅつ)

変形性足関節症と同様に、関節リウマチに対しても足関節固定術(あしかんせつこていじゅつ)を行います。足関節にある脛骨(けいこつ)と距骨(きょこつ)を金属製のインプラントで固定して、痛みや腫れを軽減します。関節の破壊が著しく、足の変形が強い場合に行われることが多いです。痛みを取り除く効果が高く安定性も高まりますが、足首の可動域が狭くなることや日常で動かしづらさを感じやすくなることがデメリットとして挙げられます。

人工足関節置換術(じんこうあしかんせつちかんじゅつ)

人工足関節置換術(じんこうあしかんせつちかんじゅつ)とは、関節リウマチや変形性足関節症によって傷んだ関節を、人工関節に置き換える手術です。症状が進行している中等症~重症の患者さまに対して行われます。切開を伴い、術後にリハビリも必要になるため、軽症の患者さまには向いていません。また、人工関節には寿命があるため15年前後で再手術が必要になることもあります。このようにリスクや副作用をともなう手術ですが、その分効果も期待できます。他の手術では改善されなかった方や、痛みで歩行も困難な重症状の方でも手術が可能です。

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