関節リウマチについて
関節リウマチとは
関節リウマチは、関節包内部の滑膜の炎症によって、腫れや痛み、変形、破壊を引き起こす病気です。膠原病に含まれる代表的な病気のひとつであり、免疫の異常による自己免疫疾患の一種と考えられています。肩関節だけでなく、指、手、肩、ひじ、股関節、足関節、脊髄など体の多くの関節で発症する恐れがあります。
また、リウマチと名前が似ている病気として「リウマチ性多発筋痛症」があります。こちらも免疫の細胞異常によって炎症を起こし痛みを伴う病気です。リウマチとの違いとして、リウマチが手指や足指など小さい関節で発症しやすいのに対し、リウマチ性多発筋痛症は肩、首、腰、お尻、太ももなどの大きな筋肉や関節部に痛みを引き起こします。
関節リウマチの患者数
厚生労働省が2018年に公表した「内科からみたリウマチの現状」 のなかで、リウマチの患者数は60～100万人程度と推定しています。また、リウマチは全ての年代で発症する恐れがありますが、特に30～60歳 で発症しやすく、男性よりも女性が多いのが特徴です。
関節リウマチが起こる原因
関節リウマチは体内の免疫が関係しており、以下のようなメカニズムで進行します。
- 関節を包む関節包内部の滑膜が何らかの原因で炎症を起こし、滑膜細胞が異常に増殖する
- 滑膜内に血管が増え白血球が入る
- 関節内で自己細胞を攻撃し、細胞を壊す因子を放出
- 因子によって軟骨や骨の破壊や異常な増殖が進み、変形や関節の破壊につながる
