ひざサポーターの選び方は?着用の注意点・おすすめブランド3選

膝の痛みや不安定感をサポートする「膝サポーター」は、スポーツ時のケガ予防や、慢性的な膝のトラブルへの対策として広く利用されています。しかし、目的や症状に応じて種類が多岐にわたるため、適切なサポーターを選ぶには正しい知識が必要です。

この記事では、膝サポーターの基本的な選び方から、おすすめブランド、さらに着用時の注意点をご紹介します。膝のコンディションを守るために、ぜひ参考にしてください。

サポーターとは?

サポーターは、関節の負担を和らげ、痛みの軽減や関節の安定に役立ちます。同様の効果をもたらすアイテムとして「テーピング」が挙げられますが、適切に巻くためには専門知識が必要であり、一回はがすと使えないことから、サポーターのほうが手軽に取り入れられる傾向にあります1)

ドラッグストアなどでは、さまざまな関節に対応するサポーターが販売されていますが、とくに種類が多いのは負担のかかりやすい膝関節・腰関節のサポーターです。

今回は、ほかの関節よりも不安定である膝関節のサポーターについて解説します。

膝サポーターの選び方

膝サポーターは、目的や症状に合ったものを選ばなければ十分な効果を得られないこともあります。今回は、以下の3項目から膝サポーターの選び方を解説します。

自分に合った膝サポーターを選び、膝への負担や痛みを軽減しましょう。

症状別で選ぶ

膝に疾患がある場合は、高い固定力とサポート力のある医療用サポーターを選ぶことをおすすめします。

例えば、変形性膝関節症でお悩みの場合は、膝関節全体をサポートするタイプが適しています。膝関節をしっかり支えることで、痛みの緩和が期待できるほか、関節の変形が進行するのを防ぐ役割も期待できます2)

一方で、スポーツや事故などによる外傷(靭帯・半月板損傷)の場合は、損傷の程度や部位に応じて、適切な圧迫やサポートが調整できるタイプのサポーターが効果的です3)

使用シーンで選ぶ

膝サポーターを使用する場面を明確にしておくことも、自分に合ったサポ―ターを選ぶうえで欠かせないポイントです。

立ち上がりや歩行、階段昇降時など、日常動作で痛みや不安を感じる場合は、日常生活用サポーターを選びましょう。日常生活向けの膝サポーターは、軽量かつ薄手で、装着していても目立ちにくいのが特徴です3)

スポーツ時のパフォーマンス向上やケガ予防を目的としている場合は、スポーツ用の膝サポーターを選びましょう。スポーツごとに適したサポーターがあり、さらに「動きやすさを重視したい」「膝をしっかり固定したい」など使用目的に応じて細かく分類されています4)

サイズや着用感で選ぶ

サポーターの効果をしっかり得るためには、自分の膝に合った適切なサイズを選ぶことが重要です。サイズが大きすぎると装着中にズレてしまい、サポート力が弱まります。一方で、サイズが小さすぎるサポーターでは締めつけが強くなり、血流の悪化や痛みの原因になることもあります。

さらに、通気性や保温性といった素材別の特徴についても注目しましょう。暑い季節やスポーツ時に使用する場合は、通気性に優れたタイプを選ぶと、蒸れによる不快感を軽減できます。反対に、寒い時期や冷えが気になる場合は、保温性の高いサポーターが適しています。温めることで血流の促進や痛みの軽減も期待できます3)

膝サポーターおすすめブランド3選

ここからは、機能性・装着感・信頼性のバランスに優れた、おすすめの膝サポーターブランドを3つご紹介します。用途やライフスタイルに合わせて、自分にぴったりの膝サポーターを見つけましょう。

バンテリンコーワ

バンテリンコーワの膝サポーターは、メディカル発想のテーピング理論に基づき、膝関節の安定性を高める設計となっています。

​U字型のテーピング編みが膝蓋骨を持ち上げるようにサポートし、左右のブレを抑制して膝関節の進展を補助します。​また、スリットニット構造により、膝の動きを妨げることなくズレを軽減。膝関節の裏部分は屈曲時の食い込みによる不快感や蒸れを抑制します。

S・M・L・LLの4サイズ、ブラック・パールベージュ・シルバーグレー・ライトピンクの4カラーと、使用者のニーズに合わせたラインアップとなっています5)

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ファイテン

ファイテンのすべてのサポーターには独自の水溶化メタル技術「メタックス」が採用されており、患部だけでなく、負担のかかる周辺の部位まで広くサポートします。

ソフトタイプ・ミドルタイプ・ハードタイプと、痛みレベルや使用シーンに合わせた3タイプを展開。変形性膝関節症などの強い痛みには、しっかりとした固定力のあるハードタイプが適しています。

冷えからくる膝の痛みには、肌の表面温度を快適に保とうとする機能糸「アウトラスト®」と滑り止め機能糸「ダウンストップ®」を使用したソフトタイプがおすすめです。

ソフトタイプはS~M、L~LLの2サイズ展開で、ミドル~ハードタイプはS・M・Lの3サイズ展開。ファイテンショップではショップスタッフによるヒアリングや提案を行っており、試着したうえでサポーターを購入することが可能です6)

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ザムスト

ザムストは、日常生活やスポーツにおける膝のサポートを目的とした、高機能なサポーターを展開しています。

膝の左右・前方への不安定性が気になる方は最高峰シリーズの「ZKシリーズ」がおすすめです。独自の「ファンクショナルステー」が膝の安定性を高めて、スムーズな曲げ伸ばしをサポートします。

日常生活やウォーキングなどで膝全体を軽く保護したい場合は、「EKシリーズ」を選びましょう。サポート力と着用感にこだわったシリーズで、シューズを履いたまま着脱可能な点もポイントです。

また、ザムストの特徴として豊富なサイズ展開が挙げられます。公式サイトにはサポーター診断や選び方チャートも用意されているため、初めてサポーターを使用する方も自分に合ったものを選べます7)

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膝サポーター着用時の注意点

膝サポーターを安全かつ効果的に使うために知っておきたい注意点を解説します。

長時間・長期間の使用を避ける

自分に合ったサイズであっても、長時間装着していると圧迫による血行不良や下肢のむくみ、皮膚のかぶれなどを起こすことがあります。膝サポーターは動作時にのみ使用するようにして、安静時には外すようにしましょう8)

また、長期間の使用についても注意が必要です。サポーターをつけていると楽だからといって、ずっとつけっぱなしにしていると、膝周りの筋力が衰えてしまいます。筋肉は関節の安定性を高める役割も担っているため、筋力が弱くなるとさらに不安定性が増したり、痛みが出やすくなったりする恐れがあります。

膝サポーターの装着時間・装着期間は必要最低限に留め、並行して適切な運動療法を行いましょう3)

膝関節の安定性を高め、動きをスムーズにするためには、大腿四頭筋のトレーニングも欠かせません。足腰に不安のある方は、EMS(Electrical Muscle Stimulation;筋電気刺激)ギアによるトレーニング9)もご検討ください。

清潔に保つ

サポーターは素肌に直接装着するものです。そのため、汗や皮脂によって不衛生になりやすい点にも注意が必要です。

サポーターによって手入れの方法は異なるため、使用方法や洗濯方法を確認して、清潔に保ちましょう。膝の汗を拭き取ってから装着することも皮膚トラブル予防につながります。

サポーターは消耗品のため、長く使用しているとサポート力が薄れてしまいます。サポート力を感じられなくなったら、新しいものに交換してください8)

膝サポーターは目的に合った選び方と正しい使い方が重要

膝サポーターの効果を最大限に引き出すには、症状や使用シーンに合ったタイプを選び、正しい方法で装着・管理することが欠かせません。自分の膝の状態に合わせて適切なサポーターを選ぶことで、痛みや不安定性の軽減、QOL(Quality of Life 生活の質)の向上が期待できます。正しくサポーターを使用して、快適な生活を手に入れましょう。

【参考】
1) 日本シグマックス株式会社 メディエイド どんな時にサポーターが必要?サポーターが不調を対策・予防する仕組みと正しい使い方をご紹介(後編)
2) 再生医療専門クリニック リペアセルクリニック 東京院 膝サポーターのおすすめと注意点を医師が解説
3) シンセルクリニック 膝サポーターのおすすめの選び方は?医師が解説
4) 日本シグマックス株式会社 ZAMST 膝サポーター 選び方チャートで自分に合ったサポーターが見つかる!
5) 興和株式会社 バンテリンコーワサポーター ひざ専用
6) ファイテン株式会社 Phiten SUPPORTER 膝用
7) 日本シグマックス株式会社 ZAMST 膝サポーター一覧
8) 再生医療専門クリニック リペアセルクリニック 東京院 膝サポーターの丸まらない装着方法や選び方を解説|効果を最大限させるコツ
9) 株式会社MTG シックスパッド ニーフィット(Kneel Fit) ひざにつながる太ももの筋肉を鍛える

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